マクドナルドは世界中で親しまれているファストフードチェーンです。
しかし、その背後には多くの面白い事実や、知られざる雑学が隠されています。今回は、そんなマクドナルドに関する興味深い雑学を10個、皆さんにご紹介しましょう。
1. カウンターの高さが72cmに統一されている
マクドナルドのレジ前のカウンターが全店舗で72cmに統一されているのは、顧客とのコミュニケーションに最適な高さだと判断されているからです。
この高さは、車いすを使用しているお客様にも配慮されており、さまざまな体格の人が快適に注文できるように考えられています。
また、子どもたちが自分で注文しやすい高さでもあり、ファミリーフレンドリーな環境を提供するマクドナルドの方針を反映しています。
2. 1日の客数はイギリスの総人口と同じ！？
マクドナルドの1日の客数がイギリスの人口、約6800万人と同じくらいであることは、その圧倒的な普及度と人気を物語っています。
これは、世界中で毎日マクドナルドを訪れる人々が、イギリス全体の人口に匹敵するという驚異的な数字です。マクドナルドが世界中で愛され、日常的に多くの人々に利用されていることの証です。
マクドナルドの総店舗数は直営店とフランチャイズ店を含めて4万275店です。世界100ヵ国以上で36,000店以上の店舗を展開しており、アメリカには約13,500店舗、日本には約2,900店舗があります。
日本では1971年に銀座に1号店をオープンして以降、アメリカ生まれで日本育ちのハンバーガーレストランチェーンとして成長してきました。直営方式による店舗運営とともにフランチャイズ方式による店舗展開を行い、現在は全国に約2,900店舗を運営しています。年間延べ13億人のお客様にご利用いただいている、日本の外食産業のリーディングカンパニーです。引用：日本マクドナルドホールディングス株式会社より
3. ハンバーガーの価格変動
ハンバーガーの価格が1985年の210円から現在の170円に変動しているのは、物価の変動、原材料コストの変化、または競争戦略の一環としての価格設定など、さまざまな要因が考えられます。
価格が下がった背景には、効率化された生産プロセスやコスト削減の努力があると考えられます。
これにより、より多くの顧客にリーズナブルな価格で商品を提供することが可能になっています。
4. コカコーラの原価がわずか5円未満！？
コカコーラの原価が驚くほど低いことは、量産によるコスト削減の結果です。飲料の原料費自体が非常に低く、大量生産により一杯あたりのコストを極限まで下げることができます。また、紙コップやストローなどの付属品も大量購入により低価格で調達できるため、全体の原価を抑えることが可能です。これにより、高い利益率を実現しています。
コカコーラのビジネスモデルは、原液の低コスト生産と効率的な配送システムによって高い利益率を実現しています。
原液の一本当たりの原価は約5～7円とされ、消費地近郊への輸出やボトラー（瓶詰め請負会社）への委託を通じて中間コストを削減。コカコーラ社はボトラーに相当な委託料を支払いつつ、末端の小売業者にも適度な利益を保証することで、世界中の有名企業からボトラー契約の応募があるほどです。
利益配分の詳細は企業秘密になっています。また、マクドナルドではコカコーラが宣伝目的でコーラの原液を無償で提供しており、店舗では商品名を「コカコーラ」と呼ぶ必要があるとされます。
5.が最も高い利益率な理由とは
フライドポテトが最も利益率が高い商品である理由は、原材料のジャガイモが比較的安価であり、加工・調理コストも低いためです。
また、フライドポテトは非常に人気が高く、多くの顧客が追加で注文するため、売上げが最も多い商品です。これにより、マクドナルドはフライドポテトから高い利益を得ることができます。
6.日本で最も北にある極寒店舗の特徴とは？
北海道稚内にあるマクドナルドは、最も北に位置する店舗として知られています。
この地域は冬季に大量の雪が降ることで有名で、時にはマクドナルドの看板やドナルドの像が雪に覆われることも。
このような珍しい光景は、地元住民や観光客にとっての話題提供や、冬の厳しさを和らげるユニークな光景となっています。
そして海沿いでもあり、真冬になるとポテトを持ちながら流氷を眺めることもできるでしょう。
7. 2023年に最も売れたバーガー：ビックマック
ビックマックが2023年に最も売れたバーガーであることは、その普遍的な人気とブランド力を示しています。
ビックマックは、特徴的なソース・3枚のバンズ。そして2枚のビーフパティを使用したマクドナルドのアイコン的な存在です。
中身がたっぷりのボリュームバーガーは長年にわたり、多くの国と地域で愛され続けており、その人気は今だに衰えることがありません。
8. ビックマックの国別価格差はすごい！？
ビックマックが最も高い国はスイスで、その価格は1214円にも上ります。
これに対して日本では480円と、国によって大きな価格差があるのは、物価水準の違いや税制、為替レートなどが影響しています。
ビックマック指数として知られるこの価格差は、各国の経済状況を比較する一つの指標としても使われています。
ビックマックの価格を「ビックマック指数」とも呼びます。
ビックマック指数とは？
ビックマック指数とは、経済学で使われる比較的分かりやすい通貨の実質的価値を測る指標です。1986年にイギリスの経済誌『エコノミスト』が提唱しました。この指数の核心は、世界中で販売されているマクドナルドのビックマックの価格を比較することにより、各国の通貨が適正価値であるか、または過大評価、あるいは過小評価されているかを判断するというものです。
ビックマック指数は、購買力平価（PPP）の概念に基づいています。購買力平価とは、異なる国の通貨間で同じ商品やサービスを購入するための相対的な価値を指す経済理論で、理論上は同じ商品の価格は、為替レートを通じて全世界で等価になるべきです。ビックマックは、製造方法や原材料が全世界でほぼ統一されているため、この理論の良い例とされます。
ビックマック指数を用いることで、例えばある国のビックマックの価格が米ドル換算で他の国の価格よりも高い場合、その国の通貨は過大評価されている可能性があります。逆に、価格が低ければ通貨が過小評価されている可能性があります。ただし、この指数はあくまで参考の一つであり、実際の為替レートが影響を受ける複雑な要因（経済成長率、金利、インフレ率など）をすべて考慮しているわけではありません。
ビックマック指数は、為替レートの簡易的な比較ツールとして、また経済の教育や議論のための視覚的なツールとして広く利用されています。
現在の価格トップ10は以下です。
| 順位 | 国名 | 価格（円） |
1 | スイス | 1098 |
2 | ノルウェー | 983 |
3 | ウルグアイ | 974 |
4 | アルゼンチン | 852 |
5 | ユーロ圏 | 827 |
6 | スウェーデン | 815 |
7 | デンマーク | 803 |
8 | アメリカ | 793 |
9 | スリランカ | 790 |
10 | コスタリカ | 769 |
参考：セカイハブ
ちなみに日本のビッグマックの価格ランキングは44位とかなり低い順位でした。※2023年現在でのデータです。
9.スマイルは配達員にも頼める！？
スマイル0円というサービスは、顧客満足度を高めるためにマクドナルドが提供するユニークなサービスです。
このサービスのコンセプトは非常にシンプルで、店舗で注文時に「スマイルください」とお願いすると、スタッフが笑顔で応えてくれる無料のサービスです。
このサービスに料金は発生せず、文字通り0円で提供されます。マクドナルドはこのサービスを通じて、顧客との良好な関係を築き、ポジティブな食体験を提供しようとしています。
スマイル0円サービスは、ただの笑顔以上の価値を顧客に提供します。笑顔は人と人とのコミュニケーションにおいて非常に重要な役割を果たし、心理学的にも相手に好印象を与え、ポジティブな気持ちを引き出す効果があるとされています。このように、マクドナルドはスマイル0円サービスを通じて、店舗での経験をより楽しく、親しみやすいものにしようと努めており、これが長年にわたって顧客から支持される理由の一つとなっています。
このサービスは、単なるマーケティング戦略を超え、企業が顧客サービスと人間関係の価値を重視していることを示しています。マクドナルドでは、顧客と直接接するスタッフの笑顔が、ブランドイメージを向上させ、リピーターを増やす鍵であると考えています。スマイル0円は、コストをかけずに顧客満足度を高めることができる、非常に効果的な手段と言えるでしょう。
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